特集 異常分娩,産褥の診断
予定日超過
松田 正二
1
,
杉山 好広
1
Shoji Matsuda
1
1北海道大学医学部産科婦人科学教室
pp.681-688
発行日 1970年8月10日
Published Date 1970/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204254
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はじめに
予定日超過は,産科臨床上,しばしば遭遇する問題であり,その定義,頻度,母児の予後などについては,従来数多くの報告がある。しかし現在なおその原因,病態生理が完全に解明されていない段階であり,明確な臨床方針を決定できるような診断法は確立されていない。
近年,検査法の進歩にともない予定日超過をめぐつて数多くの新しい事実や学説が報告されており,その解釈,取り扱い上,やや混乱を招いているように思われるので,まずそれらの問題点を概観して現在までの知識を再整理した後,予定日超過の診断にあたつて考慮すべき点を述べてみたい。
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