連載 りれー随筆・286
出会いに感謝して
保坂 乃恵子
1
1鹿児島県立大島病院
pp.1002-1003
発行日 2008年10月25日
Published Date 2008/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101320
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出会いの数々が形作った,助産師の私
私は奄美大島本島にある病院(350床)の産婦人科病棟(45床)に勤務して26年目になります。就職時(昭和58年)の分娩件数は年間1,200件でしたが,現在は半分の約600件です。当院も産科医不足で,一時期は医師が2人にまで減少しました。島民の署名運動の甲斐あって,7月より4人体制になったところです。スタッフ25人中,助産師は私を含め10人で何とか機能させています。
少子化の影響は鹿児島県の助産教育にもおよび,学生は10症例の分娩介助実習に島まで来なくてはならない状況です。2つの大学と助産師学校の学生が7月から11月にかけて入れ替わりやって来ます。私は学校の先生になるのが小さい頃からの夢だったので,学生たちで活気に満ちたこの病棟が好きです。
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