連載 メガコードで学ぶ新生児蘇生の基本・9【最終回】
終末期における倫理的問題とケア
赤平(東) 百絵
1
,
井上 信明
2
1旭川厚生病院小児科
2ロマリンダ大学医学部救急科小児救急部
pp.1067-1073
発行日 2007年12月25日
Published Date 2007/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101133
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新人助産師かずみの新生児蘇生物語……第9幕
かずみは前回,在胎26週の早産低出生体重児の出産に立ち合い,稲葉さんとともに難しい蘇生を経験した。早産児の蘇生には,気管挿管などに熟練した蘇生要員や,酸素ブレンダーやパルスオキシメーターなどの特別な用具が必要になるが,蘇生の基本は有効な換気を確立することだと,改めて認識した。
稲葉さんのもとに緊急の連絡が入った。在胎22週2日の妊婦が腹痛と破水のために母体搬送されてきたという。産科で妊娠継続のための治療を行なったが,子宮の収縮を止めることができず,急遽,新生児科医のチーフの金子先生と田中先生が呼ばれ,産科と協議することになった。稲葉さんとかずみもスタッフの一員として参加した。
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