特集 終末期と向き合う病院
終末期医療の倫理的問題
尾藤 誠司
1
1独立行政法人国立病院機構東京医療センター総合内科(倫理サポートチーム)
pp.599-603
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210527
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●臨床における全ての意思決定は倫理的問題を内包する.
●人生の最終段階における医療の意思決定においては,特に患者が固有に持つ価値の尊重を中心としながら,患者に関わる多数の家族や医療職が対話を繰り返していくことが肝要である.
●以上の背景をもとに,厚生労働省は「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」を作成し,現在普及活動を行っている.東京医療センターでは,そのモデル事業として院内に「倫理サポートチーム」を作り活動を始めた.
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