オバマ政権下の米国プライマリ・ケア事情[11]
プライマリ・ケアと生命倫理,終末医療
北野 正躬
pp.894-897
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102042
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米国でも人間の死についての概念は,日本と同様に百人百様にその受け入れ方が異なります.とくに多民族の米国では,宗教,道徳,文化が民族によっても違うので,なおさら複雑です.しかし,日米ともに回復の見込みのない患者への終末医療に関する対応は変わりつつあると言ってよいでしょう.今日,病気の性質や予後などから助かる見込みのない患者に対しては,肉体的,精神的苦痛を軽減することによってQOL(Quality of Life,生活や人生の質)を確保することが重視されるなど,総合的な医療が求められるようになりました.今回はこれらに関係する生命倫理と終末医療を取り上げます.
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