しりあす・とーく 第6回テーマ
終末期医療と医師の倫理―(後編)
尾藤 誠司
1,2
,
田中 まゆみ
3
1国立病院機構東京医療センター・総合診療科
2国立病院機構本部研究課
3聖路加国際病院・内科
pp.1076-1083
発行日 2005年6月10日
Published Date 2005/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100204
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「終末期医療」をめぐる医師たちの苦悩は,「医療行為を開始するか?」あるいは「医療行為を中止するか?」という判断において頂点に達する.そこで,医師がすべきこととは何か? あるいは,医師がしてはいけないこととは何か?
前回に引き続き,「終末期医療と医師の倫理」をテーマに2人の医師に語っていただいた今回は,「医療の差し控え」と「医療の中止」という究極の臨床判断を出発点に医療のあり方をめぐる深い問題提起が行われた.
(前号よりつづく)
■尾藤 ここからは,延命のための医療行為を開始しないということ,つまり「医療の差し控え」ということと,延命のための医療行為を中止すること,つまり「医療の中止」といこうことについて話をしたいと思います.
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