連載 メガコードで学ぶ新生児蘇生の基本・5
薬剤投与が必要になった事例
赤平(東) 百絵
1
,
井上 信明
2
1旭川厚生病院小児科
2ロマリンダ大学医学部救急科小児救急部
pp.714-719
発行日 2007年8月25日
Published Date 2007/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101064
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新人助産師かずみの新生児蘇生物語……第5幕
在胎38週の妊婦が激しい陣痛と性器出血のために来院した。すぐに超音波検査が施行され,部分胎盤早期剝離のため緊急帝王切開になった。持続性胎児徐脈もある。情報はいち早く新生児科のリーダー役である田中先生とベテラン助産師の稲葉さんに伝えられた。かずみも呼ばれ,帝王切開を行なう術場へと急いだ。
「胎盤早期剝離で出血量が多いと,児の循環血液量が著しく減少しているのでショック状態の可能性があります。気管挿管を含めた呼吸管理や薬物投与を含めた循環管理が必要になるかもしれません」
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