連載 メガコードで学ぶ新生児蘇生の基本・6
胎便による羊水混濁がみられた事例
赤平(東) 百絵
1
,
井上 信明
2
1旭川厚生病院小児科
2ロマリンダ大学医学部救急科小児救急部
pp.814-819
発行日 2007年9月25日
Published Date 2007/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101086
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新人助産師かずみの新生児蘇生物語……第6幕
新人助産師のかずみは,先輩助産師の稲葉さん,新生児科医の田中先生の指導のもと,さまざまな蘇生を経験し充実した毎日を送っている。今日は在胎41週の経産婦が陣痛発来のため来院し,かずみは外回りの担当になった。妊娠経過中に合併症もなく,分娩も順調に進行しているように思われた。
「破水しました。胎便による羊水混濁があります」
直接介助をしていた助産師の言葉にかずみは一気に緊張が高まった。胎便による羊水混濁を認める場合,胎便吸引症候群を引き起こす可能性がある。すぐさま稲葉さんと田中先生に連絡する。
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