Japanese
English
Bedside Teaching
酸素投与に加湿は必要か
Is Humidification of Oxygen Really Neccessary?
宮本 顕二
1
Kenji Miyamoto
1
1北海道大学医学部保健学科理学療法学専攻
1Division of Physical Therapy, Department of Health Sciences, Hokkaido University School of Medicine
pp.899-904
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100852
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はじめに
わが国の多くの施設では酸素加湿が行われている.それは投与する酸素が乾燥していることに対する長年の習慣に由来する.その一方で酸素加湿を行うことの弊害も少なくない.酸素加湿器の水の細菌汚染,騒音(特に就眠中),加湿器からの酸素漏れ,加湿器用滅菌蒸留水の購入費用とその交換業務などである.
本稿では,天然の加湿器である鼻を介して酸素を吸入させる場合,室内空気の湿度が十分保たれているならば,鼻カニュラでは酸素流量3l/分以下,ベンチュリマスクでは酸素濃度40%以下にあえて酸素を加湿する必要がないことを解説する.
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