連載 筆から想いは広がって・3
あかるい「夢の門」の下で
乾 千恵
pp.524-525
発行日 2007年6月25日
Published Date 2007/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101030
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虹って,つくづく不思議なものだ。現れるのは突然で,いつもハッとさせられる。姿も色も見事な「柱」が空に架かる間,目を見張りながら,自分も虹と同じように,その場に立ち尽くす。
「あ,あ,あ…。薄れてきちゃった」と,人と別れる時のように名残りを惜しみ,すっかり消えると,ため息と共に我に返る。つかの間の「夢の門」だと,出会うたびに思う。
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