特別寄稿
「不妊看護」の認定看護師が誕生しました
川元 知子
1
,
髙橋 恵美子
2
,
加藤 佳代子
3
,
熊谷 恵
4
,
井村 友香
5
,
山下 直美
6
,
長谷川 陽子
7
,
大芦 幸子
8
,
福田 貴美子
9
,
橋村 富子
10
,
吉川 典子
11
1日本看護協会神戸研修センター・不妊看護認定看護師教育課程専任
2東北大学医学部附属病院
3名古屋第二赤十字病院
4神戸市立中央市民病院
5社会保険群馬中央総合病院
6神戸大学医学部付属病院周産母子センター
7医療法人遠藤産婦人科医院
8岩手医科大学附属病院総合周産期母子医療センター
9蔵本ウイメンズクリニック
10兵庫県立看護大学大学院修士課程
11トヨタ記念病院産婦人科病棟
pp.956-966
発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100990
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
「不妊看護」認定看護師誕生までの経緯
平成15年5月に日本看護協会15年度認定看護師認定審査が実施され,「不妊看護」分野で,当コース修了生14人が不妊看護認定看護師として認定されました。「不妊看護」の分野で認定看護師が誕生するのは,これが初となります。
日本看護協会が「特定の看護分野において,熟練した看護技術と知識を用いて,水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより,看護現場における看護ケアの広がりと質の向上をはかることを目的」とした認定看護師教育を1996年にスタートし,それぞれの分野で認定を受けた看護師が活躍し始めていた頃,不妊医療の現場からは,治療を受ける人たちの心のケアの必要性が叫ばれるようになってきました。高度な不妊治療が開発されることは,子どもを欲するカップルにとって選択の幅が広がることにもなりましたが,その一方で,彼らに新たな問題を投げかける原因にもなっていたからです。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.