連載 サクラの国のインドネシア・10
看護師誕生の陰
東梅 久子
1
1虎の門病院産婦人科
pp.1236-1237
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102452
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経済連携協定に基づく看護師誕生
6月10日「EPAに基づく看護師誕生記念講演─看護師国家資格取得までの道程─」がJICA地球ひろばで開催された.主催は一般社団法人 外国人看護師・介護福祉士支援協議会,BIMA CONC(ビマ・コンク),協賛は社団法人 日本・インドネシア経済協力事業協会,後援はJICA(独立行政法人 国際協力機構Japan International Cooperation Agency),財団法人 結核予防会,社団法人 全国老人保健施設協会,一般社団法人 日本慢性期医療協会,一般社団法人 メディカル・プラットフォーム・エイシア,特定非営利活動法人 国際労働研修協会である.
経済連携協定(economic partnership agreement : EPA)に基づいて来日した外国人看護師たちは母国の看護師資格をもっているにもかかわらず,日本では看護師候補者,時に略して候補者と呼ばれる.今回の国家試験合格は,日本側からすれば看護師候補者が看護師になったことになる.EPAに基づくと冠した看護師誕生記念講演のタイトルは,多くの問題をかかえる制度のなかで母国の看護師資格をもつ外国人看護師に配慮したと考えるのは穿ち過ぎであろうか.
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