特集 初の専門看護婦誕生か—日本救急医学会看護部会の試案をめぐって
認定救急看護婦の誕生を願って
高橋 章子
1,2
1大阪府立千里救命救急センター
2日本救急医学会看護部会
pp.404-409
発行日 1993年5月1日
Published Date 1993/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904263
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はじめに
救急医療は医学の新しい領域であり,そこに働く看護婦もまた,従来の看護婦像とは異なる役割を期待されている.緊急性が高く時間的余裕の少ない場面で,よりベターな医療を提供するためには,医師,看護婦を問わず,すべての医療従事者の縄張り意識を越えた協力が必要であり,これは他の領域にない特色であることをまず強調しておきたい.
したがって,救急医療の場では,co-operationよりはco-laborationが実践されていて,それが看護婦の意欲を支え,かつ救急医療のアクティビティの原動力ともなっており,「救急中毒」と自称する看護婦が存在する所以でもある.
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