特集 ―当事者に学ぶ―不妊治療を受ける人々の声
不妊看護認定看護師―私の実践
熊谷 恵
1
,
岡崎 友香
2
,
高橋 恵美子
3
,
大芦 幸子
4
1神戸市立中央市民病院産婦人科泌尿器科外来
2社会保険群馬中央総合病院4階病棟
3東北大学病院婦人科病棟
4岩手医科大学附属病院産婦人科外来
pp.917-927
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100297
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私の不妊看護の現状と助産師としてのかかわり
熊谷恵
神戸市立中央市民病院産婦人科泌尿器科外来
施設概要
当院は,約912床を有し,第三次救急を担う神戸市の基幹病院として位置づけられています。
当院の不妊治療は一般不妊治療,AIH,腹腔鏡下検査・手術,FT,IVF-ET,ICSI,TESE,GIFT,ZIFT,凍結胚移植などを行なっています。通院されている不妊患者は,35%が35歳以上と高齢で,不妊期間が5年以上の難治性不妊が22%を占めています。また,基礎疾患を持つ患者が71%を占めることからもわかるように,治療に高度な医療技術を必要とする患者が多いのが特徴です。
外来の体制は不妊担当医師2名が交替で毎日不妊外来診療を行なっています。また産婦人科外来は泌尿器科と同一看護単位であり,スタッフ9名で診療介助・看護にあたっています。泌尿器科外来では男性機能外来があり,産婦人科との連携のもとEDを含む男性不妊治療にも積極的に取り組んでいます。
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