連載 りれー随筆・239
「学びの時間」を得たことで
高橋 綾
1
1千葉西総合病院
pp.1022-1023
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100864
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就職戦線から助産師に
私は,千葉在住,5年目の勤務助産師です。これまで父の転勤で愛知,大阪と移り住み,小・中・高校は広島で育ちました。その後,父の最後の転勤で短大進学の際に千葉に来て早10年になります。短大といっても文系で,卒業後はOLになるための就職活動。しかし,バブルがはじけ厳しい就職戦線のなかで,やる気とは裏腹に社会から求められていないという感覚を覚えた私は,「どうせ働くなら人に求められる仕事をしたい」という思いに駆られて,2度と開くまいと心に固く決めていた受験テキストを手にし,勢いで看護学校に進学してしまいました。
看護学校の母性看護学実習で女性が“母”となる姿に感銘を受け,「母となる人に寄り添いたい」「働くなら助産婦しかない」という思いで助産婦学校まで一気に進学。いまはなき「千葉大学医学部附属助産婦学校」では,素晴らしい助産婦の先輩方に囲まれ,助産教育を受けることができました。そして,就職へ……。
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