増刊号特集 1.博士論文を書くということ─あのときの問いといまの問い
プロジェクト研究だからこそ得られた学び
森田 久美子
1
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.344-346
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100930
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なぜ大学院に進もうと考えたのか
大学4年生のとき,卒業研究を進めながら進路についてどうしようかなぁと漠然と考えていたところ,指導教授より「大学院でもう少し,勉強してみたら。これからは看護の世界でも絶対に大学院進学が必要になってくる」と言われた。その当時の私は,研究というものがどういうものなのかもよくわからず,現場の経験もない者が果たして大学院でやっていけるのだろうかという不安を抱えながらも,指導教授に背中を押されるようにして大学院に進学した。
一緒に入学した大学院生は皆,何年も看護師や保健師として現場で経験を積んできた方や,大学教員をしていた方などベテランの人ばかり……。ゼミで皆が激しい議論を戦わせる中,その輪の中に入り込めないもどかしさをずいぶんと味わったものである。
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