焦点 国際的に活躍できる研究者をどう育てるか―「看護学国際人育成教育プログラム」から考える
【海外研修から得た学び】
②フィンランド海外研修から得られた保健師の活動に関する学び
滝澤 伸憲
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1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科地域保健看護学分野博士(前期)課程
キーワード:
海外研修
,
フィンランド
,
保健師養成教育
,
保健師実践活動
,
保健師の役割
Keyword:
海外研修
,
フィンランド
,
保健師養成教育
,
保健師実践活動
,
保健師の役割
pp.29-30
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100412
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- 文献概要
2009(平成21)年2月から2週間,私は本学の「看護学国際人育成教育プログラム」により,フィンランドのセイナヨキ応用科学大学にて保健師の活動について学んできた。研修目的は,フィンランドでの保健師の位置づけ,コミュニティの健康への寄与方法,地域づくりの方法について学び,自身の学習のための示唆を得ることである。
フィンランドでは,保健師の活動が「実学」として認識されていた。たとえ高校生でも保健師の活動内容について知識をもち,保健師をめざし勉学に励む人も多いとのことだ。日本では保健師としての専門性が認められつつも,それが実学として認識されていることは少ないように感じる。これからは,地域住民に対し「保健師とはこういう職業である」ということをわかりやすくアピールし,そして保健師としての専門性を深められるような学習の機会を得ていくことで,日本でもより広く保健師の活動を周知できるだろう。
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