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第4回出産のヒューマニゼーション研究会に参加して
馬目 裕子
1
1日本赤十字社医療センター
pp.250
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100696
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去る2003年11月23日「第4回出産のヒューマニゼーション研究会」が,東京・新宿の安田生命ホールで開催された。過去3回の研究会では,主に産科医・助産師・疫学者など周産期にかかわりの深い方々が登壇され,もっと人間的な出産,産む女性をエンパワーしていく変革のプロセスなどがディスカッションされてきた。今回は「施設づくりの成功条件としてのヒューマニゼーション」というテーマで,メインスピーカーに福島大学経済学部経営学科助教授である飯田史彦氏を迎えて,利用する女性と,そこで働くスタッフからも支持されるような,ヒューマニゼーション的視点を大切にした施設づくりについて話し合われた。
私は勤務助産師だが,自分の勤務する施設の経営戦略を真剣に考えたことがあっただろうか? 「こんなケアを提供すれば女性が満足感を得られるのではないか」「私たち周産期スタッフに求められているものは?」そんなことぐらいは考えるが,戦略というより「ひらめき」「思いつき」という言葉の方がしっくりくる。
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