特別寄稿
パラグアイでも出産のヒューマニゼーションを。移住地の産婆,蓬田恭さんに学ぶ
山口 阿希子
1
1大谷助産院
pp.407-411
発行日 2002年5月25日
Published Date 2002/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902877
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パラグアイの出産
私は,今年の1月末までの2年半,南米パラグアイの首都アスンシオンから車で約2時間ほどのパラグアリ県の地域病院で,青年海外協力隊員として活動した。
派遣先の病院の周産期医療は予想していたよりずっと人工的介入が多かった。しかもルーチン化された陣痛促進剤,人工破膜,会陰切開や縫合等の医療行為がすべて助産婦の手で行なわれていた。医療介入を積極的に行なう助産婦たちが考える「いいお産」とは,「早くすむお産」だったと言える。
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