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「出産のヒューマニゼーション研究会いわて 第2回研究会」レポート
蛎崎 奈津子
1
1岩手県立大学看護学部
pp.368
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100722
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2004年1月24日,小雪舞う東北の地,岩手において「出産のヒューマニゼーション研究会いわて 第2回研究会」が開催されました。あいにくの天候の中,県内の助産師をはじめ,保健師,看護師および医師など総勢65名が参加しました。
今回の研究会のテーマは「出産文化の継承と出産準備教育のあり方を問う」でした。はじめに『産育史』(盛岡タイムス社)の著書で国内外においてその名を知られる國本恵吉先生の「日本の先人たちの産科的業績から,ワグナーの批判に答える」と題する特別講演がありました。講演では,先生のライフワークである産育史研究において収集された数多くの書籍の紹介を通し,世界そして日本の出産文化の変遷やEBMに基づいた産科医療の重要性が話されました。そのなかでも特にマースデン・ワグナー著『WHO勧告にみる望ましい周産期ケアとその根拠』(メディカ出版)に注目し,歴史的観点からみた日本の出産ケアの偉業と私たち専門職の今後の課題について多くの示唆を与えていただきました。
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