特集 ―なぜ,参加型なのか―助産に必要なファシリテーターの役割
児童虐待防止・非暴力ワークショップに参加して
②助産師の視点から―共に旅する人であるために
小林 理恵
1
1千葉大学医学部附属病院
pp.35-38
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100646
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参加型学習,ファシリテーターを知るきっかけ
私は助産師として大学病院に勤務して7年になる。現在中堅助産師として,外来の母親学級を運営し,夜勤ではチームリーダーとして働いている。当科は産科10床,婦人科39床の病棟であり,対象は手術患者,ターミナル患者,化学療法患者,そして妊婦,産婦,産後母児別室のため新生児室での新生児管理となっている。対象が多様なだけに,チームリーダーとしてのチームの統率力が必要である。また,さまざまな問題が多くあるなか,「いかに交渉力をもって円滑に業務を行なうか」「忙しい業務のなかでもスタッフ1人ひとりがモチベーションを高く保つことができるように,リーダーとして働きかけることができるか」が私の課題である。
今回,リーダー研修の1つとして外部研修を受けることになり,私の課題を知った副師長の増永から,とてもよい研修があるので受けてみないかと声をかけてもらった。これがファシリテーターを知り,池住さんと出会うきっかけになった。
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