講座 作業療法とコミュニティデザイン・まちづくり・第3回
—地域社会における実践②作業療法士の視点が活きるまちづくり—共に解いて練り上げるコミュニティデザイン
宮崎 宏興
1,2
Hirooki Miyazaki
1,2
1特定非営利活動法人いねいぶる
2T-SIPたつのソーシャルインクルージョンプロジェクト
pp.151-155
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590020151
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巻き込まれながら,主体性と当事者性を呼び起こす
「身近な地域」とは,自身の暮らしと世界が地続きでつながっている共有地ともいえよう.
コミュニティとは,似通った関心ごとや価値観をもっている人々が,互いに交流を通じて協力,および目標を共有し,ある種の所属感や社会的な結びつきによってつながっている集まりを指している.そして,コミュニティがよりよく機能し,持続的に発展することを支援するためのデザインは,参加者がつながりやすく活動しやすい環境を整えるためのニーズと行動パターンを理解し,物理的世界,社会文化的世界,さらにはデジタルの世界等の環境と仕組みを考えつつ,参加とエンゲージメントの促進を図っていく.
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