特別企画 国立国際医療センターでのHIV陽性妊婦の支援
②妊娠と同時にHIV感染が判明したケースの支援から
大金 美和
1
,
福山 由美
1
,
池田 和子
1
,
渡辺 恵
1
1国立国際医療センターエイズ治療・研究開発センター
pp.1053-1058
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100632
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
女性HIV感染者の中には,妊婦健診時のHIV抗体検査により感染が判明するケースがある。HIV感染症の病態や治療について知られていないことが多いため,HIV感染症を抱えながらの妊娠・出産・育児などに対する漠然とした不安を持ち,妊娠継続を悩むケースもある。
HIV陽性妊婦に必要な支援は2つあげられる。
1つはHIV感染症の病態や治療についての情報提供である。エイズ治療・研究開発センター(AIDS Clinical Center:以下,ACC)では,7名のHIV/AIDS専任コーディネーターナース(以下,CN)が患者担当制で指導や相談対応している。CNは初診時からHIV感染症の病態や治療についての情報提供を行ない,不安や疑問を受け止めながら,今後の療養生活の見通しをたてられるよう支援する。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.