インタビュー
子どもが教えてくれたHIV―妊婦健診でHIV感染が判明して
石田 心
,
岩室 紳也
1,2
1厚木市立病院泌尿器科
2公益社団法人地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター
pp.1020-1027
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102414
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エイズは他人ごと?
岩室 1981年にHIV/AIDSが確認されてから四半世紀以上が経ち,抗HIV薬も進歩しHIVに感染してもAIDSの発症を予防したり,母子感染することなく出産することが可能な時代となっています.私自身,1994年に初めてHIVに感染している人を診療して以来,今まで厚木市立病院では94名の患者さんを診させいただきました.一方で,いまだに多くの医療関係者はHIVに感染している人に会ったこともないため,診療の現場での混乱が少なくないと感じています.
今回,私の患者さんであり,ご自身が妊婦健診でHIVに感染していることが判明した石田さんにお話を伺い,当事者の目線からどのような対応やサポートが求められているのかを考えたいと思います.まず最初に,石田さん自身にとってHIV感染を告知される前の「エイズ」のイメージってどんなものでしたか?
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