連載 英国助産婦学生日記・その24
最終学年の始まり
日方 圭子
1
1英国・サリー大学助産課程学生(ダイレクトエントリーコース)
pp.90
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100458
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- 文献概要
3週間の夏休みをはさみ,10月は大学の授業に戻った。7月から引き続いての3教科に加え,学位取得のために追加した科目の1つ,「母体/胎児/新生児が体験する痛み」が始まった。私を含めクラスメイト12人中4人が「やれるところまでやってみよう」と,気負うことなく,この授業に参加することを決めた。授業は同学年の学位学生と共同のセミナー形式。いつもの助産講師陣に加え,NICU看護師,産科物理療法師など現場で働く人たちが講義を担当していて,情報も新しく,内容も深い。ディプロマ学生全員に授業が開放されていないのを残念に思う。
●プレゼンテーション
10月末,「胎児/新生児の異常」のプレゼンテーション試験があった。試験の内容は,実習中にかかわった新生児と症状を選び,それに影響を及ぼす実際のケア,問題点と改善すべき点,母親へのサポートを話し合うもの。ケーススタディではクラスの半分が新生児低血糖を選んでいた。他には黄疸,呼吸障害,薬物中毒の母親から生まれた新生児のケースなどがあったようだ。
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