連載 臨床発ケーススタディ 乳房トラブルはこうしてなおそう・5
乳腺膿瘍・切開後のケア
池上 しか子
1
,
北 志保
1
,
真島 由紀
1
,
池上 栄子
1
,
上田 恵子
2
1池上助産院
2上田助産院
pp.1047-1053
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100321
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
池上助産院は,母乳育児専門外来として1983年に開設し,常勤2名,非常勤2名の助産師で運営している。2004年度の初診者数は613人,最も多い主訴は母乳不足で,続いて乳房・乳頭トラブルとなっている(図1)。ここでは1人1主訴として,たとえば乳房トラブルと授乳困難があれば,解決が優先する1つを取り上げて処理している。筆者らは,故桶谷そとみ氏に師事し,膿瘍切開後も母乳を継続できる乳房治療手技1)を学んだが,現在では,これを展開した治療的乳房ケアを用いている2)。昨年度は,膿瘍切開6人,穿刺排膿2人であるが,開設以来の膿瘍ケアは250人を超えている。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.