連載 成果につながる保健指導 対象を読み解く病態理解とアセスメント・1【新連載】
保健指導における成果とは
野口 緑
1
1大阪大学大学院医学系研究科公衆衛生学
pp.60-63
発行日 2024年2月10日
Published Date 2024/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664202027
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「達成目標 −2kg、−2cm」が示す保健指導の意義
2024(令和6)年度に始まる第4期の特定保健指導から、初めて保健指導のアウトカム評価が導入されました。これは効果的な保健指導がなされれば、行動変容が起こり、減量が達成できるはずであるという考え方に基づきますから、とても画期的なことです。
脳血管疾患や虚血性心疾患の予防の観点から見ると、減量によって内臓脂肪が縮小すればリスクファクターが改善し、結果として血管障害の進展や重症化の抑制が可能になり、発症者を減らすことができる、というメタボリックシンドロームのエビデンスに基づいた設計です。
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