PHOTO/Pick Up
住民とともにつくる高血圧予防を目指した健康番組—日之影町の取り組み
押方 秀樹
1
,
高橋 秀治
2
1宮崎県日之影町保健センター
2宮崎県立看護大学
pp.605-607,670-675
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201488
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日之影町の概況
宮崎県日之影町(以下,本町)は,県の最北山間部に位置し(図1),人口約3800人,65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は,2019(令和元)年10月時点で44.0%に達し,2024(令和6)年には47.1%を超えると推計されています。県庁所在地からは車で約2時間,距離にして約120kmと離れており,東西約9km,南北約30km,総面積277.67km2の自治体です。町土の約91%が山林となっていて,町の東西を河川が貫流して深いV字形の渓谷を形成し,それを境界として河川の南側と北側で環境の異なる2つの地区が形成されています。河川の南側では人口のまとまった集落が点在し,北側は隣接市町を結ぶ国道が横断しており,国道周辺部に商店や医療機関等もあり,路線バスも運行しています。そのため,北側は町外出身も含めた若い世帯が増加傾向にあり,交通の便が良いことから隣接する市や町が生活圏である者も多くいます。
あらゆる世代の生活習慣改善に向け,高血圧予防を最重要課題とする宮崎県日之影町。自宅でできる運動の普及方法として,ケーブルテレビで放映する高血圧予防を目的とした健康番組の制作に取り組んだ。町の文化として根付いている神楽の動きを取り入れた神楽エクササイズの開発と紹介映像の放映など,その取り組みを紹介する。
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.