特集 介護保険をめぐる地域のネットワークとルールづくり
特集4
横浜市旭区におけるネットワークとルールづくり
杉田 美佐子
1
1旭医療センター訪問看護ステーション
pp.23-26
発行日 2001年1月15日
Published Date 2001/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901209
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どうして地域のネットワーク化を進めようと考えたか
横浜市旭区は,人口約25万人,65歳以上の高齢者人口は約3万5000人で,高齢化率14%の地域です。大型の団地が3か所あり,高度成長期に分譲された住宅地が多く,独居の高齢者や,定年退職後に子供が独立したため高齢者夫婦2人で暮らす世帯が目立ちます。そのため,横浜市のなかでも今後10年は介護保険対象者の増加が予想される地域であり,介護保険にかかわる事業者はかなり多く新規参入してきています。なかでも特に居宅介護支援事業者,訪問介護,住宅改修,福祉用具の販売にかかわる事業所,などの参入が多くみられます。
ネットワーク化の最初は,もともと旭区で活動していた事業者が新規参入の事業者に負けないように事業者間の協力をしていこうと集まったことでした。手始めとして,介護支援専門員の追加研修を目的にした勉強会を平成11年4月に旭区で開催したところ,約80人のケアマネジャーが参加しました。私の事業所のような居宅サービスの事業者ばかりではなく,福祉施設,病院,ケアプラザ(横浜市独自のもので,在宅介護支援センター機能,単独デイサービス機能,地域交流機能を持ち,横浜市の委託を受け,社会福祉法人や社会福祉協議会が運営)などからも多くの参加者がいました。
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