連載 見たい統計 自在に分析! 保健医療福祉計画データウェアハウス・17【最終回】
異なるデータ間のレコードリンケージによる分析
岡本 悦司
1
1福知山公立大学地域経営学部
pp.796-803
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201274
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データウェアハウス(DWH)のメリットの1つは,異なる統計表の間でも,例えば同一の市町村データを連結(リンケージ)した相関等の分析が容易にできることである。例えば,市町村国保の特定健康診査の受診率やメタボ該当率とその市町村の医療費との間に関連があるかを分析したければ,国民健康保険事業年報の医療費データとレセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)から得られる特定健康診査・保健指導データを,同一市町村ごとに結合すればよい。
市町村別データは刊行物にすると膨大になるので,これまでは刊行物には都道府県別の統計表のみが掲載され,市町村別データは厚生労働省にて閲覧のみ許される「閲覧公表」とされることが通常であった。そうした閲覧公表データがe-Stat*1上に掲載されるようになり,DWHへの加工も主に閲覧公表データについて行っている。
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