研究
理学療法士が運動指導に関わる特定保健指導の成果に関する検討
大関 直也
1,2
,
大関 寛子
3
,
酒井 葉子
3
,
須藤 政子
3
,
三浦 聡子
3
1東京医科大学茨城医療センターリハビリテーション療法部
2茨城県立医療大学大学院保健医療科学研究科博士後期課程
3茨城県牛久市役所健康づくり推進課
pp.1074-1080
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201084
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
■要旨
目的:理学療法士による運動指導を含んだ特定保健指導の効果について検討する。
方法:2015年2月から2016年8月までの間に特定健康診査を受け,特定保健指導の1つである「みんなdeウォーク健康からだ塾」完遂者を分析対象とした。指導は保健師と管理栄養士が中心となり,理学療法士が身体機能の評価と運動指導を補足する形式で実施した。指導前後で,血液検査,体組成,身体機能,運動を継続する意思を評価した。
結果:特定保健指導終了者は39名であった。血液検査ではHbA1c,中性脂肪,LDL-C,HDL-Cが改善し,体組成では体重,BMI,体脂肪率,内臓脂肪レベルが改善し,身体機能では5回立ち上がり時間,長座体前屈,開眼片脚立位は,TU&G,5m快適歩行所要時間,最大努力歩行時間が改善し,運動を継続する意思に関する質問紙の項目が改善した。
結論:理学療法士が関与した多職種による包括的な特定保健指導の取り組みにより,指導受講者の血液検査結果と体組成,身体機能,運動継続に関わる意思に対する効果が明らかとなった。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.