特別記事
保健師基礎教育調査報告書の概要と狙い
岸 恵美子
1
,
鈴木 良美
2
,
鳥本 靖子
3
,
表 志津子
4
,
大木 幸子
5
,
吉岡 京子
6
,
荒木田 美香子
7
,
和泉 京子
8
,
標 美奈子
9
,
臺 有桂
3
,
山下 留理子
3
,
柳生 文宏
9
,
斎藤 照代
7
,
清水 信輔
10
,
吉岡 幸子
11
,
成瀬 昂
12
,
五十嵐 千代
13
,
糸井 和佳
11
,
土屋 文枝
13
,
望月 由紀子
1
,
坂本 美佐子
1
,
新井 優紀
2
1東邦大学看護学部
2東京医科大学医学部看護学科
3国際医療福祉大学大学院
4金沢大学医薬保健研究域保健学系看護科学領域
5杏林大学保健学部
6国立保健医療科学院生涯健康研究部
7国際医療福祉大学小田原保健医療学部
8武庫川女子大学大学院
9国際医療福祉大学成田看護学部
10共立女子大学看護学部
11帝京科学大学医療科学部
12東京大学大学院医学系研究科
13東京工科大学医療保健学部
pp.960-966
発行日 2018年11月10日
Published Date 2018/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201057
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はじめに
保健師基礎教育調査の背景と概要
岸恵美子
■保健師基礎教育を取り巻く状況
一般社団法人全国保健師教育機関協議会(以下,本協議会)は,保健師教育の充実を図り,公衆衛生の向上に寄与することを目的に活動する団体である。2018(平成30)年8月現在,209校の保健師教育機関を会員校とし,保健師教育の充実と教員の資質向上に取り組んでいる。
2009(平成21)年の保健師助産師看護師法の一部改正により,保健師および助産師の国家試験受験資格のための教育期間は6か月以上から1年以上に延長となり,保健師教育は多様な教育課程で展開されることとなった。
また2010(平成22)年には「保健師教育の技術項目と卒業時の到達度」(厚生労働省,2008年)を改訂した「保健師に求められる実践能力と卒業時の到達目標と到達度」(厚生労働省,2010年)が提示され,2011(平成23)年には保健師助産師看護師養成所指定規則(以下,指定規則)が改正された。保健師国家試験受験資格取得に必要な単位数は,それまでの23単位から28単位に増加し,そのうち実習科目の単位数も4単位から5単位へと増加した。
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