第47回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/鹿児島 《専門医会企画》専門医のバックグラウンドを知る!―座長/浅見 豊子・近藤 和泉
専門医背景調査の概要
佐伯 覚
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1産業医科大学リハビリテーション医学講座
pp.774-775
発行日 2010年11月18日
Published Date 2010/11/18
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調査までの経緯
リハビリテーション(以下,リハ)科専門医会では,専門医会独自の調査・研究の一環としてリハ科専門医数の需給予測に取り組んできた.2007年度の専門医会「リハ科専門医需給に関するワーキンググループ(WG)」では,リハ科専門医数の絶対的不足ならびに今後の推計予測を報告した1).すなわち,調査時点の専門医数1,384名に対して,不足数が1,694~2,711名であること,必要とされる3,078~4,095名には,40年~60年後に到達するという結果である.この報告が契機となり,本医学会主導により「リハ医育成アクションプラン(AP)」が策定されるに至った.
しかし,上記WGの報告では,今後の専門医数の推移に関して,推計の根拠となる専門医の職域別勤務実態や背景が不明であり,現状把握および問題点の抽出を困難としていることが指摘されている.専門医の不足数や今後の予測に関しても大きな幅を持った推計値となっており,専門医の動態を正確に反映していない,また,性別,年齢構成,地域性などの情報は加味されていないため,“質”的な側面に対する予測は行えていない(表1).
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