連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・60
キャリアパスも含めた人材育成計画のつくりかた
中板 育美
1
1日本看護協会
pp.515
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200959
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2017(平成29)年度,日本看護協会は,自治体保健師のキャリア形成支援事業(平成29年度厚生労働省先駆的保健活動交流推進事業)を実施し,年度末に報告書を作成しました。皆さまのお手元に届いていますでしょうか。
「自治体保健師の標準的なキャリアラダー」(以下,ラダー)の発出を受け,都道府県はもちろん,基礎自治体においても実情に合わせた人材育成計画の策定が推奨されています。標準化されたラダーを活用しながら能力を計画的に習得して,はしごを上っていきますが,その手段について組織的に理解と協力が得られるよう可視化したものがキャリアパス(以下,パス)です。基礎自治体によって,人口に対する保健師数,年齢構成も違いますし,ジョブローテーションに関する基本的な考え方やその実際,そして保健師が配置されている部署にも違いがあります。獲得している職位,研修体系なども差が大きいのが現状です。金太郎飴のようなパスでは,実効性が保障できません。
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