連載 統括保健師の日々・15
―多治見市の場合③―統括保健師の明確な位置づけに向けて
髙木 裕美
1
1多治見市市民健康部保健センター
pp.343
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200673
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統括保健師の配置について,人事課長から「どの職位につけることが望ましいか」と聞かれました。国からの通知や日本看護協会・全国保健師長会の調査結果などの資料を提示して,統括保健師の必要性について説明したときのことです。1年間,保健師の所長を補佐する位置で統括保健師の役割を担ってきましたが,この職位でよいのか,課長級で管理職のほうがよいのではないかなど,他市の状況も把握しながらあれこれ検討しました。
保健師の増員が厳しい現状のままで統括保健師をつくることは,現場の業務に負担がかかってくるため,地区や業務の仕事に影響しない管理職に位置づけたほうがよいのではないかという思いもありました。また,課長級のほうが多くの情報が入りやすく,他部署との連携や上部へ提言する機会も得られやすいということもあります。
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