連載 統括保健師の日々・19
—豊橋市の場合③—統括保健師としての取り組み その1
牧野 忍
1
1豊橋市健康部健康増進課
pp.685
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200752
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統括保健師として行ってきた2年間の具体的な取り組みのうち,❶年代別交流会と❷「地域を知る交流会」について紹介します(表)。これらの取り組みでは,保健師全体が交流を通じて互いの活動を知ることができること,また,統括保健師として市全体の保健師を把握できることを目指しました。
❶の「年代別交流会」を行うきっかけは,自分が保健師全員の顔,名前を把握できず,まず相手を知る必要があると考えたことです。開催にあたり主査以上の「保健師リーダー会議」にて諮り,合意を得ることを大事に進めてきたのですが,1回目の実施前には「皆忙しいので集まるのは無理」「なぜやるのか」といった北風も吹いていました。そのため,皆が集まりやすい「ランチミーティング」の形でのスタートとなりました。けれど,2回目には皆の理解も得られて時間内に実施でき,保健師全体の交流を図るとともに,日本看護協会の「統括保健師人材育成プログラム」(前号参照)のグループワークで享受したことをヒントに,「5年後の保健師年齢構成の変化の確認」を試みました。年代別保健師数の現在と5年後が提示され,自分の置かれる立ち位置を目に見える形で確認できたことは,良い刺激になったようでした。
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