連載 統括保健師の日々・9
―佐伯市の統括保健師としての1年間③―統括保健師としての2つの大きな活動
高畑 郁代
1
1佐伯市高齢者福祉課地域包括支援センター
pp.767
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200524
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2014(平成26)年度は,第6期の介護保険事業計画と第7期の老人福祉計画の策定の協議が繰り返され,一般介護予防事業について,高齢者福祉課から健康増進課に委譲することが協議されました。高齢化が進む中,健康増進課が実施している事業を分析すると,集団教育の参加者の85%が65歳以上であったことから,健康づくりと介護予防を合わせて実施する取り組みを提案しました。しかし,保健師の賛同はなかなか得られませんでした。とは言え,流れを止めることもできず委譲は実行され,私は保健師全体からの信頼を失うことになりました。
12月に部長から,8か所の振興局に保健師を分散配置したいという提案がありました。各地域の住民から「保健師を地域に返してほしい」という要望があったとも聞いています。住民の方の声は嬉しいことでした。そこで,現在の業務を行ううえでのメリットとデメリットを係ごとで話し合い,保健師全員で勤務時間外に集まり,協議しました。
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