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山都町住民の主体的な健康づくり―住民の底力が熊本地震への対応でも活きる
山下 タツヨ
1
1山都町健康福祉課健康づくり係
pp.142-147
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200625
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はじめに
熊本県山都町は昔から地域福祉や健康づくりに熱心な地域で,住民の暮らしの中に支え合いや協働の精神がある。それは,布田保之助と石工が,江戸時代に水不足から田畑の作物や飲み水にも不自由し,貧困にあえいでいた村人のため,水の通る石橋「通潤橋」(写真)を設計・施工し,村人とともに橋を造り,多くの民の命を救ったことにも象徴される。その精神が,困難なことがあったり,何か始めたりするときに,1つの力となって形となる。
近年では,①1989(平成元)年の高齢化率50%を超える地域への将来危機,そして,②2016(平成28)年4月に起きた熊本地震においても活かされた。
今回,住民と行政の協働により,そのような住民が主体的に健康づくり,組織づくり,地域づくりをしている実情を紹介する。
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