連載 [事例集]新しい健康日本21へのヒント・17
地域診断を起点とした地域住民や関係機関との協働のまちづくり―介護予防Webアトラスを活用した松浦市の試み
山谷 麻由美
1
,
荒木 典子
2
,
近藤 克則
3
1長崎県立大学シーボルト校看護栄養学部
2松浦市地域包括支援センター
3千葉大学予防医学センター環境健康学研究部門
pp.812-816
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102520
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取り組みの経緯
2015(平成27)年度に予定されている介護保険制度改正の取り組みの1つに,2025(平成37)年を見据えた地域包括ケアシステムの構築があげられている。高齢化が進む松浦市においては,介護予防や生きがい対策,孤独死の予防が大変重要な課題となっている。
松浦市地域包括支援センターの保健師は,住民が住み慣れた地域で自立した生活を継続できるよう,第6期介護保険事業計画からの介護予防・日常生活支援総合事業の取り組みを行う準備を進めてきた。加えて,これまで蓄積してきたデータや経験値をエビデンスとして地域保健活動に活用するため,2013(平成25)年度は地域診断により課題を抽出し,事業を見直すことをめざした取り組みを行うことを計画・実施した。
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