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住民が主役の地域づくりと保健師の関わり―「赤平市健康暮らしを考える茶話会」の活動/「健康暮らしを考える茶話会」による地域づくり―北海道赤平市の住民が主役の保健活動
杉浦 圭輔
1
1赤平市介護健康推進課
pp.361-363,400-404
発行日 2014年5月10日
Published Date 2014/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102415
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北海道赤平市の概要
赤平市(以下,本市)は,北海道のほぼ中央に位置し(図1),市域の形はやや四角形で東西14.1km,南北18.5km,面積は129.88km2です。この中を東西に石狩川水系の空知川が屈曲して流れ,南北が山地のため,中央部を東西に走る道路・鉄路に沿って帯状に細長く市街が形成されています。近年治水対策も整ったことから比較的自然災害は少ない地域ですが,冬は豪雪と厳寒の地域です。
本市は1891(明治24)年に開拓が始まり,1918(大正7)年に最初の炭鉱が開鉱し「石炭のまち」の歴史が始まりました。かつては大小合わせて22余りの炭鉱があり,全盛期の1960(昭和35)年には人口も5万9000人を数え,産出される石炭により,同年の旧国鉄根室本線赤平駅の貨物の発送量が,大阪の梅田駅を抜き全国一に輝いたこともあり,希望と活気に満ちた時代を築いていました。
北海道赤平市では,地域住民からの提案で,生活習慣病予防について住民主体で気軽に話し合い,発信していける「健康暮らしを考える茶話会」を2012年5月発足させた。2013年8月からは「つどい,語り合い,まなび,いやし,はげまし」の場として,市立病院の食堂でコミュニティカフェ「にじカフェ」をオープンさせ,地域づくりに貢献している。保健師主導ではなく,住民のもつ力を引き出し,ともに活動し,育ち合うソーシャルキャピタルへの支援活動を紹介する。
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