特集 農村の地域保健活動(広見町の場合)
地域保健活動における住民の健康意識
薬師神 久義
pp.169-173
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204818
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共同保健計画と共に歩んだ10年
昭和47年,私たちの広見町は第24回保健文北賞を受賞致しました.町民のひとりとして,また下大野地区住民のひとりとして私はその要因が共同保健計画の推進による保健活動にあり,更にそれは昭和39年の下大野地区診断が契機となっていることに,誇りと喜びを感じております.この私たちの歩みは遅々として,時には同じことばかりやっている場合もあれば,立ちどまっていることもあると思います.しかし,10年をふりかえってみて私は今,自分と地域の健康や生活を向上させ守ってゆくために,この地区診断の歩みは間違っていなかったという確信を深めています.
広見町共同保健計画の原点であると同時に県下最初のモデル地区診断である下大野地区診断が実施された時,私は下大野地区の区長をしていました.その関係で昭和41年度まで広見町と下大野地区の衛生委員となり,その間,健康会議の結成をはじめ,幾度かの地区診断や研修会にも役目を終えてからもすすんで参加してきました.今,その歩みをふりかえってみますと,コツコツと歩んだ道程が次々と思い出されます(表1参照).
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