連載 他科との連携
ある日の医局茶話会
鈴間 泉
1
,
柏井 聡
1
1京都大学大学院医学研究科眼科学
pp.1050-1052
発行日 2003年6月15日
Published Date 2003/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101297
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外来も終わり,医局で茶話会にはずむ,いずこも同じ冬の夕暮れ。
「『他科との連携』というテーマで日頃先生方が感じておられることがあれば伺いたいのですが」
「日常,他科の先生の協力なしに治療を進められないことは存外多いですね」
「糖尿病網膜症やブドウ膜炎など,全身疾患の一症状としての眼病変の患者さんはもちろん,白内障の患者さんも,いざ手術,ということになると全身的に全く問題ない人は少ないですし」
「最近は,デイサージェリーが隆盛な一方,大学病院や総合病院で白内障の手術を受ける患者さんはなんらかのリスクを背負っている場合が多いですからね」
「こんなこと自慢にできませんが,聴診器もあまり使いこなせません。バイタルサインのチェックも普段の外来ではほとんどしないので,心電図を見せられても,波形より先に診断メモのほうを読んでしまいます」
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