調査報告
施設オリジナル特定保健指導プログラムの介入効果の検討
吉原 素子
1
,
佐野 真弓
1
,
蛭川 あかり
1
,
綱島 仁美
1
,
勝木 美佐子
1
1一般財団法人健康医学協会東都クリニック保健指導室
pp.918-921
発行日 2013年11月10日
Published Date 2013/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102278
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要旨
当施設では,2008年度の特定健康診査・特定保健指導の制度開始とともに特定保健指導を開始して5年目となる。当施設オリジナルの特定保健指導プログラムによる介入が,対象者に効果があるのかを検討する目的で評価した。
対象者は2010年度特定健康診査を受診し,その後当施設で特定保健指導プログラムに参加した120名のうち,途中終了者(脱落・被保険者の資格喪失者),期限終了者,最終血圧値未確認者,女性を除いた男性89名である。そのうち,49名が積極的支援対象者,40名が動機づけ支援対象者であった。対象の開始時と終了時の体重,腹囲,血圧の値を前後比較し解析を行った。
積極的支援対象者において,平均値は開始時に比べ終了時には,体重減少,腹囲減少,収縮期血圧低下,および拡張期血圧低下傾向が確認された。動機づけ支援対象者においては,体重減少,腹囲減少,収縮期血圧低下,拡張期血圧低下が確認された。
以上より,当施設の保健指導プログラムによる介入は,特定保健指導対象者の体重,腹囲,血圧の改善に効果があることが示唆された。
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