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地域保健と産業保健の連携による,中小企業に向けた生活習慣病対策の実践―世田谷区の取り組み/元気な社員は地域の宝!「職場の元気力upプログラム」―世田谷区と中小企業の生活習慣病対策
虎谷 彰子
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1世田谷保健所健康企画課調整係
pp.859-861,902-910
発行日 2013年11月10日
Published Date 2013/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102274
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はじめに
世田谷区(以下,区)では,「区民が生涯にわたり健やかでこころ豊かに暮らすことができる地域社会の実現」をめざし,2012(平成24)年3月に「健康せたがやプラン(第2次)」(以下,プラン)を策定。同プランにおいて地域保健と産業保健が連携の可能性を探りながら,区内事業所の9割以上を占める中小企業の生活習慣病対策に取り組んできた。
その過程では,区と全国健康保険協会東京支部との間で,都内自治体で初となる「生活習慣病対策等における連携・協働に関する覚書」を取り交わし,実質的な連携を開始している。
今回は,これら「生活習慣病対策の推進」の一環として区が進めてきた,地域保健と産業保健の実践的連携・協働事業について,そこに至るまでの経過と実績などについて,行政保健師の立場から報告する。
区内事業所の9割以上を中小企業が占める世田谷区では,働きざかりの生活習慣病対策の一環として,2012年の「健康せたがやプラン(第2次)」から地域保健と産業保健の連携に取り組んでいる。事業主向け健康管理セミナーや,中小企業向け生活習慣改善支援事業などを実施し,その成果は全国健康保険協会(協会けんぽ)東京支部との連携・協働の「覚書」取り交わしにもつながった。ここでは世田谷保健所と世田谷区保健センターの協働による中小企業向け生活習慣改善事業「職場の元気力upプログラム」(試行)を中心に紹介する。
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