BOOKS
―『駐在保健婦の時代1942-1997』―歴史学が直面する課題と,保健婦駐在制
成田 龍一
1
1日本女子大学人間社会学部現代社会学科
pp.154-155
発行日 2013年2月10日
Published Date 2013/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664102083
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
近現代日本史を学ぶ身としては,うかつなことであった。1990年代半ばの一連の「改革」のなかで,地域保健法が議論されていたことは知っていたが,そこで保健婦の「駐在制」が廃止され,大きな制度が終止符を打ったことは,念頭になかった。ただ,この時期は,行政改革の名のもとに,戦時期にできあがった制度がいくつも改廃されており,その流れのなかでの出来事であったと,いまさらにして思う。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.