職場報告
駐在保健婦事業の想い出
上村 聖惠
1
1高知県庁衛生部保健婦係
pp.58-61
発行日 1955年1月10日
Published Date 1955/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200887
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高知県の保健婦事業が駐在制をとつたのは昭和23年12月からであります.当時56名の保健婦を1市169カ町村人口87万人を山間僻地では2〜3カ町村平坦地においては5〜6カ町村受持つた訳でありますが高知県は御承知の樣に山又山でその上山の中腹といわず頂上を間わず三々五々人家がある爲に広範な地区を受持つた保健婦は家庭訪問に健康相談に或は衞生教育に東奔西走其の労苦は筆舌に盡されないものがありました。
それ迄の本県の保健婦は保健所々内に勤務し適正な配置が行われていないし,又保健婦としても保健所内において婦長の下に仂いていた爲急に1人立ちをしなくてはならなくなり,町村の保健婦はどう在るべきかという点についての自信のなくなつた事も確でありました.
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