PHOTO/PICK UP 「まちづくり」の現場
「市民総健康」と「生涯現役」をめざして!―多様な主体と協働して取り組む飯田市の「地域健康ケア計画」/市民・地域・行政の多様な主体の協働による「地域健康ケア計画」の推進―重点プロジェクト「自転車で健康づくり」の取り組み事例から
山田 幸子
1
,
大島 みどり
1
,
佐々木 祐介
1
1飯田市保健福祉部保健課
pp.1041-1043,1104-1108
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101761
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飯田市の概要
■地域の概要
飯田市は日本のほぼ中央,長野県の最南端(南信州)に位置する地方中心都市です(図)。面積は約659km2,南アルプスと中央アルプスにはさまれた,標高差2700mを超えるわが国最大級の谷地形の中にあります。市の中央には天竜川が南北に流れ,何段にも形成された河岸段丘や,日本で一番長い断層である中央構造線が刻んだ遠山谷があり,わが国でも有数の美しさと変化に富んだ地形をしています。
このような地形の特性から「街」「山」「里」それぞれの暮らしが形成され,地域固有の文化が根づいています。それぞれの多様なライフスタイルに合わせて,暮らしの拠点を選べることが当地域の大きな魅力となっています。
長野県飯田市では,2010年に当市のオリジナルプラン「地域健康ケア計画」を策定しました。この計画は,法律にもとづいて策定した保健福祉分野の既存計画7本を「健康」をキーワードとして相互に連結・統合するものです。また,他分野のさまざまな事業についても保健福祉の専門性および視点で事業を広義に関連づけ,多様な主体との協働による一体的な健康づくりの取り組みにつなげることにより,相乗効果による事業の効率化を図っています。
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