特別記事
「愛媛県新任期保健師継続教育ガイドライン」作成の経緯と活用―ポートフォリオとプロジェクト学習の手法による経験知の顕在化と伝承を叶えた先進的モデル
鈴木 敏恵
1,2
,
入野 了士
3
,
兵頭 昌子
4
1シンクタンク未来教育ビジョン
2千葉大学教育学部
3八幡浜保健所健康増進課(前・愛媛県保健福祉部管理局医療対策課)
4愛媛県保健福祉部生きがい推進局長寿介護課(前松山保健所企画課)
pp.798-805
発行日 2011年9月10日
Published Date 2011/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101691
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愛媛県の新任期・中堅期の保健師継続教育に関わって
この度の未曾有の震災のなかでも保健師の能力が発揮されていることは言うまでもありません。保健師さんの存在が社会において重要で大切だということをもっと多くの方に伝えたいと今思っています。猛暑の夏や,凍えそうな雪の日でも,たった1人の住民の方を大切に訪問しその健康をひそかに支えている全国の保健師さんに敬意と感謝を捧げます。
私が「保健師の仕事」を具体的に知ったのは,2008(平成20)・2009(平成21)年度にかけて,愛媛県が新任期と中堅期の継続教育ガイドライン(以下,ガイドライン)を作成するにあたり協力を求められ指導・講師を務めたことがきっかけでした。このガイドラインは,私が提唱する未来教育プロジェクト学習(以下,プロジェクト学習)*1をもとにした継続教育方法を取り入れたことを特色としています。
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