連載 知っておきたい,これからのメンタルヘルス・7
災害後の心のケア
保坂 隆
1,2
1聖路加国際病院精神腫瘍科
2聖路加看護大学大学院
pp.632-636
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101652
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2011(平成23)年3月11日に「東日本大震災」が起こりました。大地震とそれに続いた津波で多くの犠牲者が出ましたが,現時点でも多くの方の消息が不明なままです。これに加えて,今後どうなっていくかがいまだに見えてこない原子力発電所の事故も続きました。このような災害では,当然,初期には救急医学が対応しましたが,阪神大震災の教訓から,かなり早い時期から「心のケア」の必要性が叫ばれ,精神保健従事者が被災地に向かいました。初期の支援は一段落ついたので,本稿では,これまでの短期的対応をまとめ,今後の中長期的な対応について述べておきましょう。
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