特別記事
保健師の教育ニード・学習ニードの測定とその意義
三浦 弘恵
1
1群馬県立県民健康科学大学
pp.342-347
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101369
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
2010(平成22)年4月より新人看護職員研修が努力義務化されるなど,看護継続教育の必要性は以前にも増して高まっている。しかし,系統的な看護継続教育の提供に向けた取り組みは緒についたばかりであり,教育の根拠となる研究成果の産出およびその蓄積が大きな課題となっている。
今回ご紹介する2種類の測定用具は,教育ニード,学習ニードを測定する尺度の開発を熱望する保健師の声に後押しされて誕生した。これらの尺度は,先に開発された看護師用,看護学教員用などのアセスメントツールと同様に,多段階にわたる綿密な研究によって開発された。2009(平成21)年9月発行の『看護実践・教育のための測定用具ファイル―開発過程から活用の実際まで 第2版』1)には,開発過程の詳細と具体的な活用方法を紹介している。
そこで,本稿においては,研修担当者の観点から教育ニードと学習ニードを測定する意義を確認するとともに,「教育ニードアセスメントツール―保健師用」「学習ニードアセスメントツール―保健師用」を紹介し,測定の実際を述べる。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.